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「書の流儀」展に出ていた鏡文字・逆さ文字

出光美術館で開催中の「書の流儀」展に鏡文字・逆さ文字を含む作品が1点出ていました。センチュリー文化財団所蔵の伝尊円親王筆「天神名号」。センチュリー文化財団のサイトで画像が公開されています。

http://www.ccf.or.jp/jp/04collection/item_view.cfm?P_no=181

「南無天満大自在天神」の脇に書かれた「離家三四月 落涙百千行」は道真の五言絶句「自詠」(菅家後集)の起承。「三四月」と「百千」が鏡文字で、「落」が逆さ文字です。

なんのためらいもなくスラスラっと書いているところに手慣れた感じを受けます。以前「鏡文字・逆さ文字・横倒し文字 - ときかぬ記」で紹介した雪村筆(晴川模)の「雪月花」*1では逆さ文字の「雪」を通常の書き順で(つまり下から)書いていますが、こちらの「落」は上から(文字の下側から)書いているので、より複雑なことをしていますね。

なお、センチュリー文化財団のサイトでは筆者を「尊円入道親王」、今回の展覧会では「伝 尊円親王」と「伝」をつけています。

*1:C0088304 雪村_雪月花文字画 - 東京国立博物館 画像検索。この画像は作品が右に横倒しになっています。