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法華経普門品(徳川美術館蔵)

サントリー美術館の「水 神秘のかたち」展に徳川美術館所蔵の重文「法華経普門品」がでてます(1月4日まで)。はじめて拝見しますが、すばらしい装飾経でした、おすすめです。

ネット上では文化遺産オンラインで解説と画像が見れます。

法華経普門品 文化遺産オンライン

以下、軽く補足します。

見返しと本紙の天地に波文の型を使用しています。これが同型かどうかは確認できませんでしたが、少なくとも見返しに使われている方は、久能寺経・化城喩品(鉄舟寺蔵)、平家納経・薬王品(厳島神社蔵)、源氏物語絵巻・蓬生(徳川美術館蔵)と同型とのことです。すなわちこれらと同時代12世紀半ばの制作でしょう。

本紙の継目(5紙なので4ヵ所)すべてで、界線がすこしずれています。継ぐ前に界を引いている様子。

画像でも確認できますが、見返し絵の下、3ヵ所山型に欠損していて絵が欠けています。この欠損は本紙にも続いていて、こちらは金箔を撒いた料紙を使って埋めています。

紙背の装飾に関して記述がなく、また展示も全開で紙背は確認できませんでした。

結縁一品経の1巻だと思われますが、僚巻は知られていないとのこと。

左上から降り注ぐ幾筋もの黒い線は、観世音菩薩の後光なのか、それとも雨なのか。

法華経普門品(装飾経)」によると

に掲載されているようです。さらに2011年の「彩られた紙 料紙装飾」展で展示されたということは、その図録にも載っているでしょう。

これいい図録なんですよねえ。どうかして手にはいらないものか。手元にある資料では

もちろん、今回の展覧会図録にも載ります。