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東博の古筆・古写経展示(2015年11月)

仏教の興隆―飛鳥・奈良

東京国立博物館 - 展示 日本美術(本館) 仏教の興隆―飛鳥・奈良 作品リスト
本館 1室|2015年10月27日(火)~2015年12月6日(日)

文陀竭王経

1巻|奈良時代天平12年(740)|B-1631

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天平12年3月15日藤原夫人御願一切経元興寺経)の一巻。この写経については以前書きました。

東博蔵の文陀竭王経(元興寺経)は法隆寺献納宝物ではないのか? - ときかぬ記

写真5枚目、表紙と第1紙紙背の継目上部に見える朱円印が、元興寺経という通称の由来となった「元興寺印」でしょうか。

十誦律

1帖|奈良時代・8世紀|松永安左エ門氏寄贈・B-2435

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巻26。願文はないようですが、キャプションでは書風や料紙などから景雲経ではないかと推定していました。確かに界幅が少し広めのところなどはその雰囲気があります。また願文が残る巻25が京博、巻17が五島美に所蔵されていまして、ウェブ上には精細な画像が見当たらないためはっきりしたことは言えないものの*1、筆跡は似ています。

天地に焼痕。折帖装。6行ごとに切断、展示部分では切断箇所に抜けはありません。この折帖はまだ続きがありそうなのですが、何か貼られているのでしょうか?

色紙金光明最勝王経断簡

1幅|伝聖武天皇筆|奈良時代・8世紀|B-53-1-3

C0097443 藍紙金光明最勝王経断簡 - 東京国立博物館 画像検索

東博画像検索では「藍紙金光明最勝王経断簡」の表記ですが、今回の展示では「色紙金光明最勝王経断簡」の表記です。色紙金光明最勝王経といえば古写経手鑑「染紙帖」に貼られた紫と縹4行づつの断簡、また東博の所蔵する縹7行の断簡(C0010092 藍紙金光明最勝王経断簡 - 東京国立博物館 画像検索)などが一連のものと考えられる色紙経(現存は巻6の紫紙と縹紙のみ)を指すわけで、かつこの1葉はそれらと筆跡も似ており場所も近いことからツレであろうと思うのですが、これはやけに状態が悪い点が気にかかります。

仏教の美術―平安~室町

東京国立博物館 - 展示 日本美術(本館) 仏教の美術―平安~室町 作品リスト
本館 3室|2015年10月27日(火)~2015年12月6日(日)

倶舎論中不染無知断位料簡

重文|1巻|明恵筆|平安時代・建久2年(1191)|京都・高山寺

撮影禁止でした。

巻首に、「東大寺三論観厳得業撰/不染無知断位料簡/成弁」ほか*2、尾題「倶舎論中不染無知断位料簡/東大寺三論観厳得業撰」、奥書「建久二年四月十五日酉時借請東/大寺林観房御本於高尾寺/如形書写之了 成弁」。紙背は久安7年(1151)と仁平2年(1152)の具注暦。

大乗大方等日蔵経巻第十(色定法師一筆一切経

1巻|良祐筆|鎌倉時代・文治4年(1188)|個人蔵

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色定法師良祐による一筆一切経のうちの1巻。

華厳十重唯識瑺鑑記 巻第五

1巻|凝然筆|鎌倉時代・正応5年(1292)|個人蔵

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⑥凝然の十重唯識を説く著書中、最も洪範・詳細なもの。巻三・六の缺けたるが為/⑨自筆本(谷大、餘乙・一三)

国立国会図書館デジタルコレクション - 仏書解説大辞典. 第3巻

「谷大」は京都大谷大学図書館のこと。現在この巻5が個人蔵(東博寄託)、巻4が奈良博に(文化遺産データベース)にあります。残りはいまどこにあるのでしょうか?

奥書

于時正応五年壬辰五月十日於東大寺戒壇
述之華厳宗沙門凝然春秋/五十三

消息

1幅|日蓮筆|鎌倉時代・文永12年(1275)|B-3099

C0037379 消息(付如説修行鈔) - 東京国立博物館 画像検索

書状

1幅|円爾筆|鎌倉時代・13世紀|B-2525

C0075393 書状 - 東京国立博物館 画像検索

願文

重文|1巻|慈円筆|鎌倉時代・貞応3年(1224)|B-1401

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願文 - e国宝

『日本書蹟大鑑 第3巻』(講談社、1978年、NDLサーチ)に取り上げられていましたが、この時はまだ詳しくは読めていなかったようです。翻刻もされていませんでした。その後どなたかが読み解いた可能性はありますが、まだ見つけられていません。

宮廷の美術―平安~室町

東京国立博物館 - 展示 日本美術(本館) 宮廷の美術―平安~室町 作品リスト
本館 3室|2015年10月27日(火)~2015年12月6日(日)

源氏物語 「帚木」

重文|1帖|伝中御門宣秀筆|室町時代・15~16世紀|B-3183-2

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源氏物語 帚木 - e国宝(展示は25コマ)

以下源氏はすべていわゆる保坂本(保坂本源氏物語 - Wikipedia)。扇面画と合せた展示でしたがそちらは省略します。扇面画の画像はC0082737 源氏物語図扇面帖 - 東京国立博物館 画像検索にあります。

この帚木は錯簡があるようで、展示箇所の右ページと左ページは続きません。源氏物語の世界 再編集版で言うと、右ページは帚木の3.3.18から3.3.21まで、左ページは2.1.4から2.1.6まで。

の給て、鬼神もあらたつましきけはひ
なれは、はしたなく、「こゝに人」とも、えのゝ
しらす。心ちはた、わひしく、あるましき
事と思へは、あさましく、「人たかへにこそ
侍めれ」といふもいきのしたなり。きえまよ
へる気色、いと心くるしくらうたけ
なれは、おかしと見給て、「たかふへくも
あらぬ心のしるへを、思はすにもおほ
めき給かな。すきかましきさまには、
よにみえたてまつらし。おもふ事すこし

たけくいひそし侍に、すこしうち
わらひて、『よろつにみたてなく、ものけ
なき程を見過して、人かすなる世
もやとまつかたは、いとのとかにおもひ
なされて、心やましくもあらす。つらき心
を忍ひて、思なをらんおりを見つけんと、
年月をかさねんあひなたのみは、いと
くるしくなんあるへけれは、かたみに
そむきぬへきゝさみになんある』とねた
けにいふに、はらたゝしく成て、にくけ

源氏物語 「賢木」

重文|1帖|伝鳥居小路経厚筆|室町時代・15~16世紀|B-3183-10

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源氏物語 賢木 - e国宝(展示は29コマ目)

源氏物語の世界 再編集版賢木の3.2.3から3.2.8まで。

わらへなることは、ありぬへき身にこそあめれ」なと、
よのうとましく、すくしかたうおほさるれは、そむき
なん事をおほしとるに、春宮、みたてまつらて
おもかはりせん事、あはれにおほさるれは、しのひ
やかにてまいり給へり。大将の君は、さらぬ事たに、
おほしよらぬ事なくつかうまつり給を、御心ちなや
ましきにことつけて、御をくりにもまいり給は
す。おほかたの御とふらひは、おなしやうなれと、「むけに
おほしくしにける」と心しるとちは、いとおしかりきこゆ
宮は、いみしううつくしうおとなひ給て、めつらしう

うれしとおほして、むつれきこえ給を、かなしと
みたてまつり給ふにも、おほしたつすちはいとかた
けれと、内わたりをみ給につけても、世のあり
さま、あはれにはかなく、うつりかはることのみおほ
かり。おほきさきの御心もいとわつらはしうて、かく
いて入給ふにも、はしたなくことにふれてくるし
けれは、宮の御ためにもあやうくゆゝしう、よろつ
につけておもほしみたれて、「御覧せて、ひさしからん
ほとに、かたちのことさまにてうたてけにかはりて
侍らは、いかゝおほさるへき」ときこえ給へは、御かほ

源氏物語 「紅葉賀」

重文|1帖|伝尊応親王筆|室町時代・15~16世紀|B-3183-7

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源氏物語 紅葉賀 - e国宝(展示は13コマ目)

源氏物語の世界 再編集版紅葉賀の2.4.7から3.1.2まで。

て、ひいなの中の源氏の君つくろひたてゝ、内
にまいらせなとし給。「ことしたにすこしを
となひさせ給へ。とをにあまりぬる人は、ひいな
あそひはいみ侍ものを。かくおとこなとまうけ
たてまつり給ては、あるへかしうしめやかにて
こそ、みえたてまつらせ給はめ。御くしまいるほ
とをたに、物うくせさせ給ふ」な、と少納言
きこゆ。あそひにのみ心いれ給へれは、はつかし
とおもはせたてまつらんとていへは、心のうちに
「我は、さは、おとこまうけてけり。この人/\の

おとことてあるは、みにくゝこそあれ。われは
かくをかしけにわかき人をももたりけるかな」
と、いまそおもほししりける。さはいへと、御年
のかすそふしるしなめりかし。かくおさなき御
けはひの、ことにふれてしるけれは、とのゝう
ちの人/\も、あやしと思けれと、いとかうよ
つかぬ御そひふしならんとはおもはさりけり。内より
大殿にまかて給へれは、れいのうるはしう
よそをしき御さまにて、心うつくしき御
けしきもなくくるしけれはことしよりた

源氏物語 「絵合」

重文|1帖|伝姉小路済継筆|室町時代・15~16世紀|B-3183-17

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源氏物語 絵合 - e国宝(展示は9コマ目)

源氏物語の世界 再編集版絵合の1.4.1から1.4.5。

はなれかたかりけり。そのころ、おとゝのま
いり給へるに、御物かたりこまやかなり。ことの
つゐてに、斎宮のくたり給し事さき/\も
のたまひつれは、きこえいて給ひて、さお
もふ心なむありしなとは、えあらはし
給はす。おとゝも、かゝる御けしききゝかほに
はあらて、たゝ「いかゝおほしたる」とゆかしさに、
とかうかの御事をきこえいて給へるに、
あはれなる御けしき、あさはかならす
みゆれは、いと/\おしくおほす。「めてたし

と、おほししみにける御かたち、いかやうなるを
かしさにか」と、ゆかしうおもひきこえ給
へと、さらにえみたてまつり給はぬを、ねたう
おもほす。いとおもりかにて、夢にもいはけ
たる御ふるまひあらはこそ、をのつからほ
のみえ給ふつゐくもあらめ、心にくき御
けはひのみ、ふかさまされは、みたてまつり給
まゝに、いとあらまほしと思きこえ給へり
かくすきまなくて、ふたところさふらひ給
へは、兵部卿宮、すか/\ともえおもほしたゝ

源氏物語 「少女」

重文|1帖|鎌倉時代・13世紀|B-3183-21

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源氏物語 少女 - e国宝(展示は15コマ目)

源氏物語の世界 再編集版乙女の3.5.11から3.6.2。

からすうちならしたまひて、「はきか花す
り」なとうたひたまふ。「大とのも、かやうの御あ
そひに御心しみて、いそかしきまつりことゝ
もをはのかれたまふなりけり。けに、あちきな
きよに、心のゆくわさをしてこそ、すく
し侍なほしけれ」なときこえ給て、御かはらけ
まいりたまふに、くらくなれは、御となふらまい
り、御ゆつけ、くた物なと、たれも/\きこしめす。
ひめきみはあなたにわたしたまひつ。し
ゐてけとをくもてなしたまひ「御ことの

ねはかりをたにきかせたてまつらし」と、いまは
こよなくへたてきこえ給を、「いとをしき事
ありぬへきよなるこそ」と、ちかくつかうま
つる大宮の御方のねひ  と 人 ゝも、さゝめきけり。
をとゝいてたまひぬるやうにて、しのひて
人にものゝたまふとてたちとまり給へ
りけるに、やをらかいほそりていて給道に、か
かるさゝめき事をするに、あやしくなり
たまひて、御みゝとゝめ給へは、我御うへをそ
いふ。「かしこかり給へと、人の御をやよ。おのつから

源氏物語 「篝火」

重文|1帖|鎌倉時代・13世紀|B-3183-27

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源氏物語 篝火 - e国宝(展示は5コマ目)

源氏物語の世界 再編集版篝火の1.2.1から1.2.3。

おほむことなとならはしたてまつ
り給。五六日のゆふつくよはとくいりて
すこしくもれるけしき、をきのをと
もやう/\あはれなるほとになりにけ
り。御ことをまくらにて、もろともにそ
ひふし給へり。かゝるたくひあらむやと、
うちなけきかちにて夜ふかい
給らんも、人のとかめたてまつらんを
おほせは、わたり給なんとて、おまへの

かゝり火のすこしきえかたなるを、
御ともなるうこんのたいふめして、と
もしつけさせ給。いとすゝしけなる
やり水のほとりに、けしきはみひろこ
りふしたるまゆみのきのしたに、
うちまつおとろ/\しからぬほとに
をいて、さしそきてともしたれは、
おまへのかたは、いとすゝしくおかしき
ほとのほかけに、をんなの御ありさま

姫路切

1幅|伝藤原為家筆|鎌倉時代・13世紀|B-2474

C0014651 姫路切 - 東京国立博物館 画像検索

 諒闇のとし雲林院に法文なとなら
 ひたまふとて日ころをはせしに
 むらさきのうへに
あさちふのつゆのやとりに君をゝきて
よものあらしそしつ心なき

源氏狭衣百番歌合断簡。源氏賢木、源氏の歌。

手鑑「見努世友」(出光美術館蔵)に巻頭断簡が貼られています。首題「百番歌合 左 源氏/右 狭衣」。

伊勢物語

1幅|伝藤原為家筆|鎌倉時代・13世紀|B-13-2

C0014627 伊勢物語切 - 東京国立博物館 画像検索

伊勢物語69段「狩の使」。

とてやりてかりにいてね野にありけと心は
そらにてこよひたにひとしつめていと
とくあはんと思に国のかみいつきの宮のかみ
かけたりけれはかりのつかひありときゝて
夜ひとよさけのみけれはもはらあひ事
もせてあけなはおはりのくにへたちぬへ
けれはをとこも女も人しれすちのなみた

伊勢物語

1幅|伝藤原為家筆|鎌倉時代・13世紀|筒井邦子氏寄贈・B-3228

C0068413 伊勢物語切 - 東京国立博物館 画像検索

伊勢物語13段「武蔵鐙」

女のもとにきこゆれははつかしき
こえねはくるしとかきてうはかき
にむさしあふみとかきてをこ
せてのちをともせすなりにけ
れは京より女
 むさしあふみさすかにかけ
 たのむおもふにはとはぬもつらし
 とふもうるさし

松浦宮物語

重文|1帖|鎌倉時代・13世紀|B-3021

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松浦宮物語 - e国宝(展示は7コマ目)

「かせあらゝかに吹て、御前の木すゑのこりなくちるに、木の間の月さしいてゝ」という本文と下絵は合っていないですよね。他は確認していませんが、この下絵は内容に合わせたものではないのでしょうか。

なつかしきに、いとゝえたちさらす、ふえを吹
すさひて、かうらんによりゐたるさまかたち、
みこたちにても、え心つよかるましうそあるや。
しをにのなをし、りうたんのさしぬき、われ
もかうのしみふかき一かさね、たちはきたる
わさとなりつらん日のよそひも、えかはかりなら
すやとそみゆる。かせあらゝかに吹て、御前の
木すゑのこりなくちるに、木の間の月さし
いてゝ、うちとひとつににほへるくろほうのた
くひなきに、人の御心もえんなり。みこも世つ
きたる御心こそならひ給はねと、なへて人にゝ

すきよらなるさまにて、しは/\まいりたまふを、
おほかたにもいとあはれとみたまへは、わさとな
らねと、御いらへなともほのかにの給かはすに、夜も
やゝふけ行に、御ことのねをいみしう思
しみたることにて、せちにそゝのかしたて
まつれと、いたうおほときてさしたまはする
におよひて御手をとらへつ
 恋しなはこひもしぬへき月日へて
いかにものおもふわか身とかしる。もり
いてぬる涙もをきやらぬに、いとおそろし
うてひきいりなむとおほせと、つとゝらへた

曾我物語(真名本)

重文|1帖|日助筆|室町時代・天文15年(1546)|B-3268-1

曾我物語(真名本) 第一巻 - e国宝(展示は3コマ目)

真名本の曾我物語巻1。

いわゆる妙本寺本で、日向国臼杵院の四位公日助が天平15年(1546)4月25日から8月15日にかけて書写したもの。天平22年6月21日に房州妙本寺(保田妙本寺 - Wikipedia)に寄進されました。展示箇所右ページ「妙本寺常住 日我(花押)」とあるとおり妙本寺の什物として伝えられましたが、外箱底の墨書によると宝永6年(1709)に寺外に出たようです。1931年に旧日向飫肥藩主の伊東家で発見されました。真名本現存最古本。

奥書

(巻1)
               正年梅かえ
               右筆四位日助
于時天文十五年丙午初夏廿五日書始者也
奉寄進中谷中妙本寺願主日向国臼杵院四位
  天文廿二年癸丑六月廿一日  日助(花押)
(巻10)
于時天文十五年丙午八月十五夜丑終書之畢
       筆者正年梅かえ四位公日助(花押)
奉寄進中谷中妙本寺日向国臼杵院四位日助(花押)
  天文廿二年癸丑六月廿一日

「正年梅かえ」とは何のことでしょうか?

(追記)
角川源義さんの「妙本寺本曽我物語攷」*3では、

奥書には「正年十八歳」、あるいは「正年梅がえ」とも記されている。梅の字の木偏が「十八」を示すことから、「梅がえ」と記したものか

と推定されています。
(追記終)


また、展示箇所右ページ右端に月が2つ出たなど面白そうなことが書かれていますが、よくわからず。

(追記)
同書に翻刻があったので転載させていただきます。

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天文十八年の異変の書付は日助によるものであろうか。妙本寺にこの真字本が寄進される天文二十二年以前に生じた異変で、日蓮宗の人々はこうした異変が必ず天災地変をまねくものとして、観察していたきろくであろう。

2つの月が出たというのは幻月でしょうか
(追記終)

曾我物語(真名本)

重文|1帖|日助筆|室町時代・天文15年(1546)|B-3268-2

曾我物語(真名本) 第二巻 - e国宝(展示は5コマ目)

同巻2。

*1:前者はhttp://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/19477、後者はhttp://www.gotoh-museum.or.jp/collection/col_09/08175_372.html

*2:キャプションによると「明恵上人成弁の識語」

*3:角川源義全集 第2巻 (古典研究 2)』(角川書店、1987年、NDLサーチ)所収。初出は『曽我物語 : 妙本寺本』(角川書店、1969年、NDLサーチ