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「変体仮名あぷり」の背景に使われている写本画像

internet.watch.impress.co.jp

早稲田大学文学学術院が変体仮名学習アプリをリリースするそうです。私もまだまだ未熟なのでよければ活用させていただこうかと思います。自分に必要なのはむしろ活字本を使って量を読むことのような気もしますけれども。

それはさておき、この記事で気になったのが利用されている写本の画像です。上にもサムネイルが掲示されているもの、公式の画像のようなので、アプリのホーム画面などに利用されるものでしょうか。型紙か版木を使ったであろう草花の下絵に、字下げして書かれた和歌の書き出しは「あしのやのなたのしほやき云々」とあることから「伊勢物語」の調度写本と推測されます。素人目に見て筆跡も悪くないように思えます。というわけで探しました。

[伊勢物語](使われたのはこの部分です)

書誌情報には「承応3年藤原季有の識語あり」としつつ「写, [書写年不明]」で、「源氏物語 / [紫式部] [著]」では「承応3年3月藤原季有書写奥書あり」で「藤原季有(写), 承応3[1654]」と書いているのと異なります。

気になって見比べてみたところ、専門家ではないのでよく分かりませんが確かにちょっと筆跡違うかもと思わなくもなく。例えば奥書部分(伊勢源氏)。本文も同筆ではないかも。そもそもざっと見た感じ源氏が一筆なのかという疑問もありますけれども。というわけで、多少の問題を孕んでいそうですが、なかなかよさ気な写本です。

しかし、なぜ87段の「あしのやの」の歌の箇所を使ったのでしょうか?