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東博正門脇の半地下公衆便所がなくなっていた件

なくなっていたんですよ。びっくりしました。

東博の正門入って左手、法隆寺宝物館に向かう道沿いにあった半地下の公衆便所。なかなか雰囲気のあるお気に入りの便所だったのですが、久しぶりに利用しようとしたら見つからないんですよ。あれおかしいなあとうろちょろ、スタッフ捕まえて確認したらなくなったと。話によると、リニューアルしようと壊したが新便所の建設がポシャったんだそうで。破壊しただけ。今は跡地に木を植えています。

確かに、文化財としてのまた資料的な価値はほとんど無いに等しいのでしょうし、利用者も少なかったのでしょう。けれども、よりにもよって博物館が1937年築*1という歴史ある建物を壊しちゃうのかと、信じられない思いです。破壊する必要なんてまったくなかったんですよ。管理が難しいというなら使用禁止にすればいいだけの話。あの場所に便所が必要だと言うなら、スペースはあったのだから隣に建てれば済みました。しかも、いま実際あそこに便所がないけれども問題はないんですよ、新正門に便所が設置されたのだから。歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管するというのが博物館の基本だと思うのですが、この破壊はまったくそれに反した行為のように思います。こういう姿勢であそこの所蔵品は大丈夫なのでしょうか? 価値ないしジャマだから捨てちゃえみたいなことをしていないか心配になります。

以前、内部を含めて写真におさめていたはずなのですが、どこに行ったか見つからず。ネット上に3件、外観の写真を掲載しているブログを見つけたのでリンクを貼っておきます。

  1. 東京国立博物館公衆トイレ ( 写真 ) - むにゅ’s のぉと - Yahoo!ブログ
  2. 東博インターン 15 明日から天寿国繍帳&厩戸王子 | かぶれ日記
  3. 東京国立博物館 - 近代建築撮影日記

3では

戦前の公衆トイレは階段を下りて半地下に入るタイプが多い。
同じような例としては、九段会館脇や港区大門際公衆便所など。

と、同様の半地下公衆便所が挙げられていますが、九段会館脇の公衆便所は震災以後使用禁止で、九段会館の建て替えに伴ってなくなりそう。港区大門際公衆便所は現役ですが、外観をリニューアルしているようですね。もとはどんなデザインだっただろう。

古い公衆便所は嫌がられますし、博物館が自ら破壊するほど価値を認められていないもの。利用できるうちに利用しないと、いつ失われてもおかしくないようです。時代のついた味のあるおすすめの公衆便所をご存じの方がいたら教えて下さい。この喪失感を穴埋めしたい。いや、ほんと残念。